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2017.03.26

サントリーの角瓶

Img_0115

横浜野毛の飲み屋街を、いとこに、導かれてふらふらと歩き、小さなバーのドアを開ける。

カウンターと丸テーブル席があって、
10人ほどで一杯になりそうな店には、老人ばかりが、6人~7人、幽霊がまるで地獄で酒盛りをしているかのように、静かに飲んでいる。
カウンター席の老人が、それじゃ帰ると、これまた老女ママへ告げて、
3人分の席を空けてくれる。

この夜は弟といとこと、
3人で飲もうと、横浜駅近くのファミレスで安ワインをしこたま飲んで、ジジイの弟と自分は、もうかなり出来上がった。が、まだ現役で県立高校の事務長のいとこは、酩酊の素振りも見せずに元気。野毛で知っている店があるからと誘ってくる。
このパターンは、泥酔とひどい二日酔いが必ずついてくるのを知っていながら、アルコールの勢いで、行こうとなる。

30年ほど前からのなじみの店だと言いながら、いとこは、例のボトルを出してとママへ。ウイスキーが半分ほど残るサントリーの角瓶が登場。ママは「後ろの壁を観て、画家の柳原良平さんが、よく飲みにきていて、描いてくれた」と自慢げ。柳原良平と言えば、壽屋(現・サントリー)に入社して、同社宣伝部で開高健、山口瞳と宣伝活動をしていたのは良く知られている。晩年は、横浜に住んで、港や船の漫画を描いていたと。トリスウイスキーの
CMキャラクターのアンクルトリスの生みの親。背の小さいじいさんのアンクルトリスが、酔って顔を赤くするのを、TVの宣伝でよく見た。高度成長の時代に仕事を終えるとウイスキーを、ストレートでぐっと飲んでみたいなあ~と思わせた。

サントリーのウイスキーは、数種類ある。ただ酔っぱらえばよくて、お安いレッドは、学生時代の若い時。角瓶は、父親が旨そうに飲んでいて、あんなお酒が飲めればいいなと憧れのお酒。その上のランクのオールドは、一人前にお金が稼げた時に、たまに飲む高級なお酒。

バーの壁の絵は、船だが、ふと、こりゃアルタミラの洞窟絵みたいだなあと。アルタミラ洞窟は、スペイン北部にある洞窟で、洞窟内にはおよそ
200万年前に始まったと言われる旧石器時代の末期に描かれた洞窟壁画が有名。
このバーはまさか
200万年とは言わないにしても、半世紀ほども営業していて、老人が集う、これやあ~もう世界遺産だろうと。角瓶を飲み干して、店を出ると、足元がふらつき、弟の腕にしがみつきタクシー乗り場までよろよろと。当然、翌日は倦怠感、頭痛の激しい二日酔い。もう、いとことの2次会には付き合うまいと決意するのだが。

 

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Comments

レッド、角、オールド、懐かしいです。若いころ、一晩でレッドの瓶を半分飲んだことがありました。今は、とてもとても。
アルタミラ、ラスコー、エジプトの王家の谷の墓の壁画、暗い中で、どうやって描いたのか、いつも不思議に思っています。

そうですね、レッドが多かったですね、私も。
今回はあまり食べ物をとらずに飲んだんで
へべれけでした。最後の角のオンザロック
は老女ママが、グラス半分ほどになると、
サッとつぎ足すので、ぐいぐいいってしまい
ました。いつも、どうしてこう失敗するのだろ
うか。

最近水割り飲まなくなりました。ハイボールに「山崎」」なんてもったいないと思うけど、つい頼んじゃうし。
わかっていても二日酔い、人間ってなんでこんなに誘惑に弱いんでしょうかね。
私も同じことの繰り返しで。

kumiko様

ウイスキーは、なんといってもロックかストレートが
美味しいです。しかし怖いのは、飲みすぎて足をとら
れちゃうんですよね。
いつまでも抑えがきかず、とことん行っちゃうんです
ねえ~

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