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2016.12.30

セーターとミルク

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戦争が終わって間もなく、小学校の給食には、おかずはほとんど付いていないで、コッペパンと牛乳が出てくるだけ。
その牛乳は、脱脂粉乳を溶かしたものとやらで、飲むと嫌な匂いが鼻につき、鼻をつまんで飲み下したもの。その牛乳はアメリカから贈られたものだと。

この師走の暮れに安倍首相が、ハワイを訪れ、日本軍による真珠湾攻撃の戦没者への哀悼の意を表した演説を読んで、子供の頃のまずい脱脂粉乳を思い出す。
演説は、今回の訪問で真珠湾が日米の和解の象徴となったことを中心にしている。そして、こんなことも言っている。
「~戦争が終わり、日本が見渡す限りの焼け野原、貧しさのどん底の中で苦しんでいた時、食べるもの、着るものを惜しみなく送ってくれたのは米国であり、アメリカ国民でありました、皆さんが送ってくれたセーターで、ミルクで、日本人は未来へと命をつなぐことが出来ました。~」

読んでみて、美辞麗句が並べられているだけの上滑りで、何か違和感がある。米国の戦没者の死をいたみ、悲しむのは良い。しかし、総理大臣として、日本軍が中国、韓国、東南アジアへ侵略して亡くなった人への哀悼をする必要が、米国より先に、あるのではないだろうか。

和解とは、仲直りだが、じゃあ日米は今まで仲が悪かったのか。戦後75年の友好関係を持っていたのだが、なぜいま和解と、ことさらに強調するのだろうか。
戦後のセーターとミルクに感謝しているが、まるで恵んでくださいと施しを受ける奴隷のようではないか。お金持ちの主人に仕える奴隷黒人が、反抗したので、死ぬほど張り倒された後に、これを着ろよと衣服と食べ物を、投げ与えられ、有難うございますと跪いているよう。
日本は米国の奴隷か。

安倍首相のハワイ訪問を素直に賞賛できないまま、またまた文句をつけて、批評をして、また2016年が過ぎていく。

2016.12.27

年末のお任せ

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就職相談の仕事をしていた時、昼食や夜の飲み会で、よく通っていたのが、近くの蕎麦屋の生野屋。

横浜駅西口から少し歩いて、旧東海道沿いの蕎麦屋の生野屋で年末の一杯をやろうと、弟と従弟と待ち合わせ。中年の小柄なおかみさんが、予約の3人様のテーブルは、こちらですと微笑みながら案内。生ビールで、とりあえず乾杯して、次は本番の日本酒を注文。

さーて、おつまみは、どうするとなり、おかみさんへ「おつまみを、お任せで、お願いします」と頼む。
今まで何回か生野屋で飲むうちに、メニュー表のおつまみではなく、「なにか、美味しいおつまみがありますか?」と尋ねたおりに、おかみは、にっこり笑いながら「お任せでよろしいですか」と快諾し、特別の料理を出してくれる。

最初が、ポッキーのような「ごぼうのから揚げ」を指でつまみながら、人肌のぬる燗を飲み始める。「ウドとニラの酢みそ和え」→「小鯵の南蛮漬け」→「切昆布入りしし唐の油炒め」と続く。何か抜け落ちている料理があるようだが、これだけ、よく思い出せるので、まだ認知症ではないだろう。

皆が酔っぱらってきたころ、アルカイックスマイル(モナリザの微笑み→酔ってそう見えただけ?)のおかみさんが、最後は、「卵焼き」が出ますと、これ以上を飲みすぎは悪酔いになりますよと注意するように言ってくる。いままでに、おかみとは、注文のやり取りしか会話はないが、何回か通ううちに、適当な距離の親しみが湧いてくるのは、そこはかとなく漂ってくる温かさのせいか。だから、「お任せ」が出来るのだろう。

最後の締めは、半人前の「締めのそば」で、お開き。師走の末、新たな気持ちで新年を迎えるように髪の毛を切りに行こうか。どう切りますかと尋ねられたら、鏡に映る髪の毛も少なく頭頂部も薄くなった我が頭を見ながら、いつものように「お任せ」と言おう。

 

 

2016.12.24

どろどろのお酒

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 名古屋に単身赴任の長男から宅急便でお酒が届く。720mlのビンが入った段ボールには、「飛騨高山 どろどろ 濃 濁原酒」と書いてある。

ははーん、酒好きな父への年末プレゼントで、米粒で白濁した濁り酒(どぶろく)をくれたんだなあと、お礼―のメールをする。
「~‘どろどろ’が到着。正月に、みなで、‘どろどろ’を飲んで、‘べろべろ’に酔っぱらう~」と。
すると返信「~週末に社員旅行で飛騨高山へ行き、酒蔵へ寄ったときに、美味い酒だというので送った。正月に帰る時には、またお酒を持っていくから、‘ちびちび’と飲んじゃって~」と。

段ボールから取りだしたビンには全く濁りは無く、透明。濁っていなきゃおかしいよなあと、念のためビンを何度もゆするが、濁ることはなく、澄み渡る。ビンのラベルには、「しぼりたて生 深山菊 飛騨高山の酒 新酒新米仕込み」と。さらにビンの首にかかるラベルには「

限定酒 純米吟醸 無濾過 深山菊 生原酒」と。どれが本当なのか分からない。

お酒は、いまは安ワイン党で、日本酒は、若い頃は飲んだが、いまはあまり飲まない。日本酒にも清酒、大吟醸、純米吟醸、新酒、どぶろく、など、いっぱい種類があるようだが、どう違うのか分からない。昔は、剣菱は辛口、日本盛りは辛さ中くらい、越乃寒梅は、甘く高価、といったイメージがあるくらいだったが、いまや種類も豊富で、地方の蔵元も様々。

息子は可愛い女房と3歳の男の子を千葉の女房の実家に預けて、単身赴任で、めったの会えず寂しい思いをしている。社員旅行で、横浜の実家の老いたしわくちゃのおやじを思い出して送って呉れた「どろどろ」は、旨いに違いない。濁り酒であろうが、吟醸酒であろうが、どちらでも構わない。正月までにちびちびやるか、あるいは、皆と正月にぐいぐいやるか、迷っている。

 

 

 

2016.12.21

忘年会の執事

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テニス仲間と、横浜中華街そばのブライダルホールで、忘年会をやる。

『お連れ様が、あちらのバーカウンター前でお倒れになられています』と黒いタキシードを着て、髪を油つやつやのオールバックにした細身の支配人がテーブルに来て、緊張気味に、礼儀正しく丁寧に言う。
飲み放題、食べ放題のバイキン形式で、入場前は、みなは、もう年だから、少ししか飲んだり、食べたり、はできないしなあ~と言っていたが、なになに皆は散々飲んで、食べて、もうお開き近くのこと。

幹事役の
Hおばさんが、ついさっき、お水を貰いに行くと席を立ち、なかなか帰って来ない。何事かと向かうと、カウンター前の床のジュータンに横向きに倒れ、ぴくとも動かず、顔は真っ青。中年の支配人は、これまた青ざめている。
このオールバックの細身の支配人は、ヨーロッパに古くからある富豪の館の執事のように、館の中で客に迷惑を掛ける不祥事を起こしたら切腹ものだあ~といった感じで立ちすくむ。
執事が『お客様、救急車をお呼びしてよろしいでしょうか』と聞いてくる。倒れた時に頭でも打っているといけないので、呼ぶことに。救急隊員が到着したころには、
Hおばさんは、起き上がり、私どうしたのかしらなどと喋れるようになったが、みなと赤十字病院へ搬送。

ブライダルホールのバイキングに来ているお客は、小さな子供を連れた家族、ペアの老夫婦、小忘年会の会社仲間で50人ほど。ジャズボーカルのステージあり、ビンゴゲームあり、料理は和食、洋食、中華のなんでもありの飲み放題。
ホール入口に料理メニューがあり、よし今宵はこれを食べようと決めておいたのが、洋食はレモン添えステーキ、和食はお寿司、中華は、エビのチリソース煮。

夜の5時半に開場早々に、皆が席に着いたころ突然火災報知機のベルが鳴り響く。
Hおばさんは、『やだわー、火事にでもなったら』と心配そうな顔をする。しばらくすると生真面目な執事が、『たいへんお騒がせしました。ただいまレモン添えステーキを焼いている折に、煙が火災報知機に感知されましたが、心配ございません』とアナウンス。
Hおばさんは、お酒はほとんど飲んでいない。最近入退院したご主人の介護と昼間の仕事の疲れで、貧血で倒れたよう。が、幸い病院のCT検査では脳の異常なしの結果。倒れたのは、この開場早々の火災報知器の音が倒れる引き金になったのだろう。

料理のグレードは高くはないが、執事の落ち着いた親身な対応は、一流ホテル並み。他のお客は、少しも騒がず、静かに見守っていた。

2016.12.18

疲弊していない老人

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どこもかしこも職場は人手不足のようだ。若い働き手は、いったい何処へいってしまったのだろうか。

川崎へ行くのにタクシーに乗ったら、珍しく、おばさん運転手が、「今日は、新横浜方面を流さないようにと、会社からお触れがあった。日産スタジアムで、スペインのロナウドが出るサッカーの試合(
FIFAクラブワールドカップ2016鹿島対レアルマドリード)があるから~」と。

話し好きのおばさんで、タクシーの運転手事情の話しになる。タクシー業界は不況で、つぶれる会社、タクシー車を減らす会社が多い。勤務条件が厳しいし、給与も低いので若い人はやらない。人手不足で、年金を貰っている高齢者じゃなけりゃ勤まらないと。

また、福祉団体も人が集まらなくて困っている。「職員が、みな疲弊(ひへい)してしまっていて、どうしたものかと悩んでいる」と福祉団体の会合で、施設の責任者が嘆いている。障害を持つ人が自立するための相談を受けたり、軽作業をしたりする、福祉の大切な仕事を担っている施設の職員には、なり手がいなくて、慢性的に人手が足りない。
職員が足りない中で、日常生活に困っている人を支援するサービスは、365日、24時間となるので、職員の負担は重くなり疲弊していると。

ふだん聞きなれない「疲弊」とは、ただの疲れではなく‘心身が疲れて弱る’‘疲れた分に見合ったものが得られない’というものだと。スーパー、コンビニ、ファーストフードには、「アルバイト募集」の張り紙が、いつも貼ってある。今の世の中、人が集まらないのが慢性的。

福祉団体の会合で隣の施設責任者へ、「こうなりゃ、世の中をよく知っている元気な老人を、雇っていくしかないですね」と提案。「そうですね、人のお世話をするには、対話する能力があればできるので、人生に疲弊していない老人なら歓迎」と責任者。

高齢者の医療費の負担を上げる施策が決まった。老人は早く消えていけというのだろうか。アベノミクスとやらで、本当に経済が良くなり豊かになったと言えるのだろうか。

疲弊していない老人はいっぱいいる。こうなりゃ、意欲と体力のある人は働こう。だが、現実には、ほとんど老人を受け入れる職場がない。

2016.12.15

「ピー、ピー、ピー」と呼ぶ

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「ピー、ピー、ピー」とテーブルの上で、小さな板チョコのようなチップが、けたたましく鳴る。かわさきラゾーナ一階のフードコートへは、隣の丸善書店で本を眺めて疲れてくると、コーヒーを飲んで一休みするのに入る。多くの飲食店とテーブルのあるフードコートで、多くの知らない人が、がやがやする中で、コーヒーを飲むのも、あんがいゆっくりできる。

テーブルのチップの呼び出し音に、客は飲食店へ行き、出来上がった食べ物を持ってくる。コーヒーは、さすがの呼び出しチップではなく、店の人から手渡しで貰う。

最近は、この「ピー、ピー、ピー」の電子音で人を呼ぶのが多い。
自宅でも、電子音のオンパレード。たとえば、鮭をおかずに朝食を作っていても、あちこちから電子音が呼んでくる。冷蔵庫から取りだし、電子レンジで解凍する。冷蔵庫のドア―を開けっぱなしだと「ピー」、閉めろ。解凍が終わると電子レンジから「ピー」、早く取りだせ。しばらくほっておくと、また「ピー」の催促。そのうち炊飯器から、「ピー」、ご飯がたけたよ。また風呂場の洗濯機が「ピー」、洗濯が終わったよ。
また、どこかで「ピー」と呼び出し音が鳴るので、はーてなんだろうかと、家人と部屋の中をうろうろ探すと、12月になって室内が乾燥するので、加湿器を置いたのだが、そこからフィルターが汚れているよ~ってご案内。
電子機器の呼び出し音は、親切だが、大変うるさい。昔、いっぱいいたのだが、‘いい娘がいるから会ってみない~’としつこく言う結婚世話焼きおばさんのように。

定期検診で2か月一回訪れる病院では、医師は待っている患者を‘○山△夫さーん’とフルネームで呼ぶ。‘何番さーん’と呼ばれるより、ずっと心地よい。

フードコートでは、‘○山△夫さーん’食べ物が出来たよーと、名前で呼ぶわけにはいかないが、電子音の「ピー」は温かみがない。近頃は、電子音の上をいく、‘風呂が沸いたよう’‘ご飯が炊けたよ’などの音声が出る家電が出ているという。ちょっと遣り過ぎじゃあなかろうか。

 

2016.12.12

せっかちな年賀状

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来年のエトのニワトリをネットから取り入れた年賀状を、早めに作った。

テニス仲間で、郵便局のアルバイトをするおばちゃんから、いつものように

ノルマの年賀ハガキを、11月早々に買わされる。PC横に立てかけた年賀

ハガキが、早く作ってくれよと催促してくる。どうも、せっかちで前のめり

性格は変わらない。

 

テニスに出かけるにしろ、会合に出るにしろ、決まった時間より早めに行っ

ていないと気がすまないし、安心できない。

反対に家人は、ゆったりとした大物で、例えば落語会へ行くのに家を出る時

間を決めてあるのだが、堂々と遅れる。こちらはやきもきして玄関先で待っ

ている。しかし、結果は不思議に開演時間ぎりぎりで間に合っている。

 

夫婦の性格は正反対、夫は小心者で妻は大胆なつわもの。長年連れ添って、

お互いに無いものを補ってきたんだから、これで良しとしよう。

 

絵柄のニワトリに、こんなコメントを添えた。

『横浜みなとみらいでジャズを聴く、野毛の横浜にぎわい座で落語を見る、

 地元の鶴見区福祉ボランティアをやる。週末には仲間とテニスをして、夜

 は安ワインを飲む。出かける時には、たいがい愛車ロードバイクがお供。

 新しい年もそんな一年になるでしょう。』

 

さあーて、年々増える一方なのだが、年末にいっぱい来ている喪 中のはが

きを整理して、これから宛先印刷に取り掛かろう。年賀状は15日が受け付

開始で、25日までに出せば、元旦に着くという。

早かろうが、遅かろうが、結果は一緒のこと。だが、心配性なんだなあ、

明日にでも、すぐやってしまおうと思ってしまう。

新しい年も、前のめりでいくしかないか。

2016.12.09

短命とねずみ穴

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 12月の立川生志落語会「ひとりブタじゃん」を聞きに行く。開催日の12月8日は、日本軍が真珠湾を攻撃し、米軍をめためたにやっつけた第二次大戦の開戦の日。

横浜にぎわい座のロビーの売店で、コーヒー2つと甘納豆を買って、家人と
2人並んで、高座前から10列目の席につく。これは、毎回のお決まりのコース。

昨日(7日)、ハワイの公演から帰ってきたばかりという生志は、何時ものように、噺に入る前のまくらで、時事批評。
ハワイでは、「リメンバー・パールハーバー」と言って、あの日を忘れるなと、アンチ日本、あの卑怯な蛮行を永遠に許さないよ、そして今後の平和を祈っての記念の催しが行われていた。胸に「リメンバー・パールハーバー」をプリントしたTシャツを買わないかと誘われたが、なんで日本人が身につけなきゃなんないんだと断った。

首相が年末にハワイを訪れるニュースもあった。よく外遊をする首相だが、政府専用機で、首相に都合のいい記事ばかり書く御用記者が同行で、快適なベットで寝ていけるのであれば、国会で野党からちくちくやられるのより、そりゃ海外のほうがが気楽だろうに。生志に同感で、海外では国賓扱いだから、そりゃ気持ちいいだろうし、日本製品を買ってもらう商人役もして得意になっているが、あの恐ろしい原発を売りつけたりしている死の商人役もしている。もっと国内の経済、政治を良くしろやだ。

いやそんなことより、落語だ!落語だ!。噺は「短命」と「ねずみ穴」の2席。

「短命」
悔やみの言葉を教えてくれと、ご隠居のところに男が訪れる。美人の伊勢谷お嬢さんとこの婿殿が、3人続けて亡くなる。どうしてか?と問うと、隠居は夫婦でやることが過ぎるからだと。男はなんおことやら分からない。隠居は「その当座 昼も箪笥の環(かん)が鳴り」、「新婚は夜することを昼間する」など説明する。ご飯をよそって貰えば手と手が触れて、することは一つだろうと言われて、自分お家で女房にご飯をよそってもらうが、なんおことやら男は最後まで分からない。生志が夫婦の性を、いろいろな視点から想像させるエロチックな語りに引き込まれる。

「ねずみ穴」
酒のおぼれ田畑をとられた男(弟)が、江戸の大店の兄を訪ね、事業を起こすお金を借りる。たったの3文しか貸さない兄を恨み、見返してやると奮起。コツコツと商売をして3つ蔵を持つまでになる。弟は10年ぶりに、兄に3文を返しに訪れて、10年前は兄が弟が放蕩しないよう心配して、わざと3文しか貸さなかった温情を知る。兄と酒を酌み交わして寝ている時に、自分お店で火事が起きる。3つ蔵へは、鼠が入る穴を掘っていたので、3つとも焼け落ち、無一文になる。再起するためのお金を作るので、娘を吉原へ売るが、その代金を掏られてしまう。首吊りをするところで夢から覚める。生志が兄弟の情をじっくりと語って聞かせた。

 

2016.12.06

バスがストを打つ

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 川崎鶴見臨港バスがストを打った。‘ストを打つ’なんて、もう死語で聞くこともないと思っていたが、亡霊が現れてきたよう。

潮田公園で仲間とテニスを終えて、
N夫人とKジジイと3人で近くの蕎麦屋へ入る。
珍しくテニスに遅刻してきた
N夫人に、今日はどうしたのかと聞く。
『鶴見駅からバスに乗ろうとしたら、臨港バスがストで、駅から歩いてきたので遅れた。いつもは車で主人と一緒に来るのだが、今日は、主人はダンスサークルの集まりに出るので、テニスは欠席』と。

潮田公園のそばには、蕎麦屋が2軒ある。昼前には、長蛇の列?まあ5名~6名程度だから短い蛇か、が並ぶ人気店がある。しかし、そこはスルーして、ご贔屓の店は、‘天せいろ’のおいしさと、お客にお愛想をしない、へつらわない頑固オヤジがいる店へ、テニスを終えた後のささやかな贅沢をしに時々立ち寄る。

‘天せいろ’は、かりっと揚がったエビ、野菜のてんぷらを冷たい汁に浸けて、そこに、ざるに乗った素朴なおそば浸していただく。
3人が‘天せいろ’で、店のおばさんが、まず1つ目のお盆を持ってきて、
Kジジイの前に置く。Kジジイが、レデイーファーストで、老いたりとはいえ女性のN夫人へお盆を渡そうとすると、頑固オヤジの主人が、のこのこ出てきて、そのまま動かさないで、お盆の向きはKジジイ用だから、後の2つはすぐ出ますよと。

そばを食べながら、話題は、バスのストなぞ、絶えて久しく聞いたことがないなあ~、いまでもストをやる会社があるんだなあ~と。
長年、人事総務を担当して、やむを得ず自身の主義、信条は捨てて、組合への対応で、さんざ嫌な思いをしてきたので、ストと聞くと嫌悪感が湧く。
N夫人は、昔労組の事務職をやってきたので、どんどんストをやらなきゃ労働者の条件は良くならないと、熱烈スト擁護派。

はーて、今頃どんな理由でやるのだろうかと、ネットで調べる。
『川崎鶴見臨港バス(神奈川県川崎市)の労働組合は4日朝から、最長で24時間のストライキに入った。同組合のストは1980年4月以来、36年ぶり。川崎や横浜市内を走る全系統のうち1系統を除く40路線が始発から運休となった。同社によると、労働条件を巡る労使交渉が解決しなかったという。同組合は「朝と夜の通勤ラッシュ時間帯を同じ乗務員が担当し、長時間拘束される勤務が多い。週当たりの拘束時間を減らすダイヤや勤務体系を求めたが、理解を得られなかった」としている。』

なあんだ、こんな勤務体系のことについて、なんで労使の話し合いで解決しなかったのかなあ。
いまは、労組に入る人が少なく、組織もまとまらないと聞いているが、川崎鶴見臨港バスの労組が怒ってストを打つ勇ましさに、時代錯誤振りに、かえって爽快さを感じる。

そばを食べた後に、頑固オヤジの主人へ代金を渡すと、そば、美味しかった?と聞いてくる。いちいち聞くなよ、美味いから来ているんだよと言いたかったが、ぐっとこらえて、美味いと一言だけ返す。

 

 

2016.12.04

めがね橋(まろんしょこら)

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『おとうさん、清月で、洋菓子マロンショコラの‘めがね橋’を買ってきてよ。名古屋に単身赴任の息子が、泊まりに来るから、食べさせたい』と家人に頼まれる。

お菓子屋の清月は、東京と横浜をつなぐ‘にこく’(第二京浜国道)の上をまたぐ、響橋(通称めがね橋)のそばにある、和菓子と洋菓子の小さなお菓子屋さん。
お客さんへの応対が暖かく、お菓子は美味しいので、ひいきにしている。店のそばを通る時には、よく立ち寄りケーキやら、コーヒー大福やらを買うが、‘めがね橋’なる洋菓子は知らず。

Img_0006 横浜市の広報に、鶴見区を代表する美味しいお菓子と紹介されていたと家人は言う。‘めがね橋’の箱には、短い説明のカードがついている。
「寺尾の東西を結ぶ響橋(愛称・めがね橋)昭和16年に造られ、橋下の響きが良い事から「響橋」と名付けられたとか。今日も人や車の往来を見つめています。当店では、おいしさで人と人との架け橋にとのおもいを込めて、ひびき橋(マロンショコラ)を作りました。渋皮栗・バター・チョコレートさらに国産ハチミツ・オリーブオイルを咥えて焼き上げました。チョコレート香り、柔らかな渋皮栗が、しっとりとした食感の中で活きています。このおいしさは、必ずやお客様と先様の確かな架け橋になることと思います。」

めがね橋の愛称の由来は、よくわからないと。眼鏡と言えば、2つ目なのだが、この響橋(愛称・めがね橋)は、なぜだか一つ目。この橋は昭和11年、第12回オリンピック(1940年・昭和15年)に東京開催が決まった時に、開催に合わせて着工されたものと。戦争のため、幻のオリンピックとなってしまったが、東京から走ってくるマラソンコースの折り返し地点として予定されていたと。

一時帰宅の息子は、名古屋からの土産で、‘赤福’をぶら下げてくる。程よい甘さのあんこ包まれれたお餅ちを、付属の小さなヘラで、すくいとって、口に放り込む。地元の銘菓、

‘めがね橋’のパンチの効いた洋菓子も良いが、和菓子‘赤福’の素朴な味に軍配を挙げたい。

 

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