« September 2016 | Main | November 2016 »

2016.10.30

デルポトロとお友達

Img_0027

コートの上のガリバーのような巨人が、小人のいるコートめがけて、弾丸サーブを放つ。
ガリバーは、デルポトロで、小人は錦織。

スイスのバーゼルで行われているスイス・インドア・バーゼル2016で、錦織は、勝ち進んでいて、いよいよ今日の決勝は因縁のチリッチと戦う。

その前の試合の準々決勝のデルポトロとの同世代の対決が、どうなることかと、はらはらしながら見た。アルゼンチンのデルポトロは、現在42位だが、過去には世界4位なったことがあり、2009年全米オープン男子シングルスで優勝した実績のある実力者。
その当時は、錦織が4戦して全敗。勝てないので憎い相手だなあと思っていた。
その後、デルポトロは怪我に悩まされ数年間の低迷。逆に錦織は、その間、世界第4位まで上り詰めている。

最近、復帰して、上位へ進出してきたデルポトロは、198センチの巨体から、鋭いサーブとストロークを繰り出し、巨人ガリバーが小人の錦織を打ち負かすかと思われたが、さすがは錦織、スピードでは負けてなく、コート上を素早く走り、正確さでは負けてなく、ボールを的確に返し、初勝利した。

錦織は、今年の全米では、練習パートナーにデルポトロを選んだと言う。過去に勝てなかった選手を選ぶ勇気のある錦織、それを快諾したデルポトロ、両方エライ。
デルポトロは28才で、一歳下の錦織が27才になるところで、いまが旬の脂の乗り切った両選手。試合中の長いラリーの交換している時の顔の表情には、お互いをリスペクトしている様子がうかがえる。きっと練習中には、断固として長年上位を譲らない、ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、マレーのレジェンド達を、俺ら2人で追い抜いてやろう、という友情の絆が出来たのではないか。仲の好いお友達関係が出来ているのではないだろうか。

決勝のチリッチ12位は、クロアチアの28歳で、同世代。これまた198㎝の巨体を持つ強豪。2年前の2014年の全米オープンの決勝で、錦織が負けた相手。悔しい思いを、ぶつけろよ!錦織。

2016.10.27

ジャズは自由に

Img_0007

川崎駅西口のミューザ川崎シンホニーホール(市民交流室)で、昼から、「かわさきジャズ・アカデミー2016」の山下洋輔の講演を聞いた夕方、家人から頼まれた夕食の弁当を買いに、向いにあるラゾーナの中のスーパーサンワに入る。

弁当売り場のお寿司コーナーを見ていると、隣に立った山田花子似の小さなおばちゃんが、握り寿司の折詰めを指さしながら、「握り寿司の数が同じ折り詰めが2種類あるけど、迷ってしまう、どっちが美味しいかしら? 」と聞いてくる。
えー一瞬、店員に間違われたかあ~、いやあ、ジーパンにジャンバーを着ているから間違いようがないんだがなあ~きっと無邪気な、人懐こい人で聞いてきただけなんだろう。
えい、答えちゃおうと「寿司は、上と並みの2種類があり、数は同じでも値段も違うでしょ、上のが、きっとおいしいですよ」と。

今回の「かわさきジャズ・アカデミー2016」は第4回目で、ピアニストの山下洋輔が講師、「ピアノ弾き即興人生~独断的ジャズ入門」が演題で、昼から2時間のお話しとピアノ。世の中のしがらみに、がんじがらめにされてきた老年の紳士淑女たちが、ひと時の自由を求めて、約100名、会場は満席。

ピアノが一台、その前に立った山下講師は、最初に、「ジャズはアドリブ(即興演奏)が命で、自由に何をしてもいい。楽譜にとらわれず感情の赴くままに、演奏者はその感情を瞬時にメロディに置き換える、これがジャズのだいご味。で今日のお話しも、アドリブでやる、筋書きのメモはあるにはあるが~」と始める。

ジャズは新大陸アメリカで生まれたが、それは、ヨーロッパからの移民の教会音楽とアフリカからやってきた黒人奴隷の音楽とが、出会って、融合して、出来たもの。といって、ピアノでジャズ・スタンダード曲を弾きながら解説。‘聖者が街にやって来る’‘
A列車で行こう’‘枯れ葉’‘スワニー河’を軽やかに演奏。

ジャズマンとして有名だが、山下洋輔のことは、そのジャズ演奏は聞いたことがなく、せいぜい予備知識として持っているのは、ひじで鍵盤をたたく、燃やしたピアノを弾く、前衛的な過激な演奏家、タモリとの交流、エッセイスとなど。
ゆっくりと低音でジャズを解説しながら、ひじうち弾きを見せてくれた74才の老人は、エネルギッシュで、いまも自由を求めている若いジャズマンそのもの。山下洋輔のユーチューブを聴いてみようかなあ~ 

帰宅して夕食の弁当を食べながらスーパーの山田花子の折詰め寿司の話をすると、家人は、その女性は、きっとジャズのように自由な人、ジャズ女子なんだよ。お父さんが話しかけられたのは、親しみを感じて、きっと話を聞いてくれるジャズ男子と思われたからだよと。

2016.10.24

残念!中大

Img_0010

この箱根駅伝の写真は、今年(2016年)の正月2日、往路の各校がエース級を投入すると言われる‘花の2区’の選手たち。

2区の鶴見中継所から走り出した選手たちが、まもなく通過する場所の新子安で、毎年、待ち受けていて声援。
白いユニホームの胸に
CCHUOU)のマークをつけた選手を、‘中央ガンバレ!’と絶叫。拓殖大と中央学院大との選手の間に、かすかにCのマークがみえるのが中大、来年は、見ることが出来ない。

中大
OBとして、とても残念で、来年(2017年)の正月の最大の楽しみが消えてしまった。第93回(平成29年正月)の箱根駅伝へ出るための予選会で、中央は10位以内に入れず、11位。で、出場できなくなった。

中央はどの大学よりも優れている記録を持っていて、優勝回数が14回、90回出場、87回連続、は大学ナンバーワン。しかしその栄光は、はるか昔のことで、ここ数年シード権をとれず。予選会からかろうじて出場を続けていて、沿道で応援していても、優勝などは遠い夢で、せいぜい翌年も出場できるシード権10位以内をキープしてくれが、最低限の願い。

近くに住む弟も、中大
OBで、電話をかけてきて「出場を逃がした。何やってんだか!」と嘆く。テニス仲間の中大OBは、「まったく話しにならん!」と怒る。

新子安には、父母の菩提寺があり、朝は9時ごろ墓参りをしてから、沿道でカモシカのように走ってくる選手を応援。早大の瀬古利彦が、背をぴんと伸ばして、まっすぐ前を見ながら、音もなく走るのを、ほれぼれして見ていた時から、毎年欠かさず新子安へ行く。古い話だなあ~ 今は解説の優しいおじさんだが、瀬古のスピードとスタミナの凄さを、知っている人は、今は少なくなった。
生まれた子供が成人になるまで、連れて行った。そして今は、孫も同行する3世代に続く応援。

中大の凋落は、高校のいい選手を採れないスカウト力の不足、と指導者の不足が原因だろう。今年は若い藤原新監督になったのだが、そう短期に強くなれるものではない。一度、地獄に落ちてから這い上がるのを期待したい。
さーて、来年のお正月は新子安で、どこを応援すればよいだろうか。禁欲して贅肉のない、鍛え切った細身の選手が、ひたすら懸命に走る姿を見ることができれば、それを楽しみにしよう。

 

 

 

 

2016.10.21

たかが掃除機

Img_0015

キンモクセイの甘い香りが、再びほのかにかおる。

愛車(ロードバイク)で川崎へ向う道すがら民家の軒先をみると、キンモクセイの小さな黄金色の花が。もう横浜では、全盛期が1か月前に終わったのに、何年かぶりに珍しくキンモクセイの二度咲き。

今使っている掃除機の吸引力が悪く、床のゴミを思うように吸ってくれないので、買い換えようとネット検索。
たかが掃除機だが、されど掃除機で、種類が一杯。どれを選べばいいのか迷い、現物を確かめようと川崎の大型家電店へ。仕様は、サイクロン式、紙パック式、吸引率、音、本体の重さ、など様々で、どれを選んでいいやら、さっぱり決められない。どうやら人気はダイソンらしく、店頭には多く並ぶ。

近づいてきた店員に、よくわかんないと言うと、そうですねとあいづちで、同調、感じがいいあんちゃん。ごみを集める方式の違い以外は、あまり変わらないと、いろいろ丁寧に説明。
今まで6年間使った掃除機はサイクロン式で、毎回フィルター掃除が面倒、床を引きずるのに本体重量が重い、ので、今度はゴミ捨てポイの紙パック、軽いものにしようと。ネットの価格
COMと同じ値段だと言うので、あんちゃんの店で決定。

今の掃除機が6年で吸いが悪くなるのは、早い感じがするが、キンモクセイのように二度咲きは期待できないから、新しい掃除機が来たら、廃棄で回収してもらう。

週一回の掃除機の担当は、主夫の役割。せっせと新しいので部屋を綺麗にしようか。
朝、家人はベランダ先の庭のキンモクセイをみて、小さな花が付いているよ、珍しい二度咲きは、きっと、この先良いことが訪れるしるしだよと。

 

 

2016.10.18

ガキどもめえ~

Img_0007

校庭を低学年の小学生がよちよちペンギンのように走り廻っている。
秋は学校の運動会の季節で、9月の横浜は、ずうっと梅雨空のような曇天が続いていたが、ようやく10月になり雲一つない秋晴れの日が、嬉しくもやってきた。

福祉団体の家族の勉強会で、参加者にできるだけ多く話しをして貰うように、世話役として、相手の話しにあいづちを打ったり、発言を促したりで、普段よりテンションをあげる。
いつもは
きわめて受け身の男で、お酒は誘われれば、飲みに行き、旅行は誘われれば行く、で自分から誘うことはない。

で、精一杯エネルギーを使った頭を冷やすのに、休憩タイムに勉強会会場の3階から真下に見える小学校の校庭の運動会をぼんやり眺める。観客席に家族は少ない。徒競走のスタートに、ドンというピストルの音がない。子供が走るのに勢いをつける応援の‘天国と地獄’の音楽が流れない。次の競技を紹介するマイクの音が小さい。不気味な静寂が支配している。
勉強仲間の世話役の女性に、なぜ、あんなに静かなの?と尋ねると、いまの街中の小学校は、音を出すと、うるさいと言われるので、静かな運動会にしていると。

我がマンションの隣に、今年の春に、保育園が開園。朝、ベランダで洗濯物を干していると、ワイワイ、ガヤガヤ、叫んだり、わめいたり、泣いたりの声が聞こえてきて、ガキどもめえ~、思いきり暴れやがってえ~と、孫の姿を目に浮かべながら元気を貰う。
昼過ぎに保育園のそばを通ると、ガラス窓から部屋の中で、めざしのように並んで昼寝をするガキどもが、なんともいじらしい。

TVで生活保護を受けている独身ジジイの日頃の暮らしのドキュメンタリーをやっていたが、登場するジジイが、窓から校庭の見える安アパートの部屋で、「ここは、子供の声が聞けるから最高だよ」と喜んでいた。

しかし子供の声は騒音だからと保育園の建設に反対する住民が多いらしい。たしかに身体の具合が悪く、一日中家に居る人にとっては、たしかに耐えられないのだろうが。

朝日新聞の鷲田清一「折々のことば」に、作家佐藤愛子のことばが載っていた。『町の音はいろいろ入り混じっている方がいい。うるさいぐらいの方がいい。それは我々の生活に活気がある証拠だからだ。』

昼間の勉強会のテンションを冷ますのに、夜は安ワインを飲む。東の空に十五夜お月様が、やさしく微笑んでくれていた。

 

2016.10.15

大谷と三浦

Img_0006

日本ハムの大谷翔平は、天才なんだろう。

宮本武蔵は、右手と左手に刀を持って闘った二刀流。普通は一つのこつしかできないのだが、大谷は、投手と打者の二つの異なる手段をもって事にあたることのできる稀な選手。
二兎を追うものは一兎も得ずといわれるが、今は二兎を追って、二兎を得ている。

今年(2016年)のクライマックスシリーズの対ソフトバンク戦の初戦で、投手として7回を1安打の抑え、打者としても登場。次の日の第2戦も打者で出場、疲れを知らない。
野球は、ふだんのレギュラーシーズンは、ほとんど観ない。サッカーを観るようになってから、投手の投げる間が長く、まどろっこしく感じるから。で、今はひいきの選手も球団もないが、二刀流の大谷だけは観てみたいので、クライマックスシリーズにチャンエルを合わす。

22歳の若さ、身体能力(身長193㎝、体重102
kg)の高さ、で機敏。いずれ大リーグへ行き、松阪、ダルビッシュ、田中のような活躍をするだろうが、年齢を重ねるとともに、二刀流から一刀流の良い投手になるのだろう。

マウンドの大谷の童顔で、表情をあまり変えず、スマートに投げ込む姿を観て、今年で引退の横浜
DENAのハマの番長、三浦大輔投手の姿を思い起こす。9月20日の引退試合で先発し、ぼろくそに打たれ、10点をとられても、懸命に投げ込む42才。引退会見で、『自分はへたくそだと思っていたので、練習するしかないと思ってやってきた。もっとうまくなりたいと思い続けてきた』と。

天才大谷は、凡才の三浦には、なれない。クライマックスシリーズは日ハムが、あと一勝で王手をかけた。二度目の大谷の出番は無いようだが、日本シリーズで観るのを楽しみにしている。

 

 

2016.10.12

そば屋の3条件

Img_0017_2

その蕎麦屋へまた行きたいと思うのは、そば+つゆ+追憶の3条件が揃ったならば。

職業相談の仕事の仲間との同窓会を、1年振りに、横浜駅西口から少し歩くそば屋の生野屋で、開く。家族数人で営んでいるアットホームな小さなお店。
飲み仲間は6人。昔淑女で、今は熟女の2人は、いまも現役で職業相談をやり、いい歳のじいさんの1人は生活保護の人の就職支援をしていて、これまた現役。残りの3人は孫を追いかけまわして、すぐ疲れはてるじいさん達。

昔この生野屋の近くのビールの事務所で、6人は、机を並べて、仕事を探す人の相談にのっていた。昼休みになると、生野屋はビジネンマンですぐ満杯になるので、6人は、駆け足で向かったもの。
久し振りに店で仲間6人は、顔を合わせると、まずは、じいさんから、熟女に、しわが増えたのは見なかったことにして、「変わらないねえ~」と外交辞令。喜んだ熟女は、「お変わりなく」と返す。

ほんわかと暖かい雰囲気ができてから、とりあえずビール、そして焼酎のお湯割りへ進む。美味しい蕎麦屋の3条件。
まずは「そば」は細め、色は白く、味に癖がなく、艶っぽい。私の好きな女性のよう。
「つゆ」はしっかりダシがきいていて重厚、軽薄さはみじんも感じさせない。私の好きな落語家立川生志のよう。何のこっちゃ、意味がわからない。
もう1つの「追憶」は、様々な人が求職に訪れ、様々の人の人生を知り、良い職場に巡り合うよう手助けをする相談の仕事の面白さを振り返ること。若い頃教えてもらったテニススクールの若き鬼コーチが、元気のない中年になって、仕事を探しに来た時の驚き。長年精神を病む人が、なかなか就職先がなく必死に仕事を探しに来た時の切なさ。

最後の締めにそばをいただく。熟女2人は、以前好んで食べていた、「付け天そば」(ざるに乗ったそばを、小エビの入った温かい汁に浸していただく)にトッピングで揚げ餅(小さな長方形の餅を、揚げたもの)を。じいさん連中は、「鴨せいろ」(せいろに乗ったそばを、鴨の肉5切れが入った温かい汁に浸していただく)を。

帰りには、店員さんが、昔と同じように笑顔で送りだしてくれる。
蕎麦屋で一杯飲むのは、昔から品の良い酒の飲み方と言われる。また品よく訪れるとしよう。

 

2016.10.09

黒ヒョウのマイルス

Img_0019

人生の後半、なぜだかジャズ狂いになったジジイが絶対観に行きたい映画。ジャズの帝王マイルス・デイヴィスの伝記映画が、12月に日本公開される。

MILES AHEAD / マイルス・デイヴィス 空白の5年間』(原題『MILES AHEAD』)で、マイルスの音楽シーンから姿を消した1970年代後半の5年間をとらえて、麻薬、病気の苦悩と絶望から復活を模索する姿が描かれると。

かわさきジャズ
2016のジャズ・アカデミーの2回目は、ミューザ川崎シンフォニーホールの小ホールで、ジャズ評論家の児山紀芳が「帝王マイルスの実像に迫る」の題で、講演。マイルスの生誕90年(1926)で、没後25年目(65才)の節目の映画だよと、紹介される。

児山講師は、ジャズ雑誌のシングジャーナル編集長時代に、会うのが難しいと言われていたマイルスに、数回インタビュ-している時のエピソードを話す。
マイルスの気さくなところ。
NYの高級ホテルを訪ねたら、突然一緒にプールで泳ごうと誘われた。そのプールは会員制で、一時に5人しか泳げないものだった。
マイルスの手料理。かねてから自宅を訪問したいと申し出ていたが、ヨーロッパツアーから帰宅した翌日、訪問するとパエリアと野菜サラダを出してくれた。疲れを見せず手料理で持てなしてくれた。外食はしない主義だと。
マイルスの趣味。ボクシングを観ること。車にはボクシングの
DVDが一杯。健康のためにボクシングをやっている。気持ちを集中できるからスケッチをすること。ロスアンゼルスのホテル訪問時に、3人の女性の上半身の絵をくれた。

講演の途中にマイルスの
DVDを観る。ジャズ史上最高傑作と言われる「Kind of Blue」(カインド・オブ・ブルー)に収録されている5曲のうちの一曲、「SO WHAST」(ソーフォアット)を演奏している白黒DVD。1959年、ニューヨークCBS-TVでの録画で、当時マイルス33才、トランペットを吹く顔は、かっと目を光らせた獲物を狙う黒ヒョウように精悍で、脂が乗りきっていたころのマイルスなんだろうなあ。トランペットがお休みの時に、後ろでは巻きたばこを吸っているなんて、昔はありなんだあ~

ダブって買ってしまったのか、自宅に2枚ある「Kind of Blue」(カインド・オブ・ブルー)の一つを棚から出して、また聴いている。

2016.10.06

生志の手ぬぐい

Img_0002

立川生志の独演会が終わると、横浜にぎわい座のロビーの長テーブルに、CD、著書など生志グッズが並べられていて、生志がサインしてくれる。

今月(10月)の立川生志落語会(ひとりブタじゃん)で、生志は、「寿限無」、「狸
賽」(たぬさい)、「文七元結」(ぶんしちもっとい)の3席を聞かせる。
最後の「文七元結」が終わると、いつものように、高座で次回の落語会の紹介などをするが、今回は、新しく生志グッズの「手ぬぐい」が出来たと宣伝。
家人は、すぐ反応し、ロビーへ出るなり、つかつかと長テーブルへ近づき「手ぬぐい」を買う。

サインをして貰えばと言ったのだが、生娘でもあるまいに、後ずさりして恥ずかしいからと、代わりにジジイがサインを貰い、片手を延ばすと、にっこり笑って握手してくれる。

まくら(落語に入る前の前置き)は、いつものように師匠立川談志の悪口。談志のカバン持ち時代の理不尽な仕打ち、前座が長く、なかなか真打にしてくれない恨みなどがあって、談志が亡くなりホッとしていると。
昔、若手の笑点に出ている時、師匠と一緒に出る企画があったが、他の落語家はみな師匠が出てくれるのに、談志は「俺は、出ねい!」の一言でかたづけられたと。

最初は、「寿限無」で、生まれた子供が元気で長生きできるよう名前を付けてもらいに隠居さんの所へ行くと、お経のような長い名前を付けられ、困ってしまう話し。離婚したクルム伊達公子の名を思い出したから、この演題を選んだと。

次が「「狸賽」ばくち打ちの男が、子供に捕まった子タヌキを助け、恩返しにきたタヌキが、さいころに化けて、勝ちまくるが、最後は負ける。

最後が「文七元結」江戸の左官長兵衛、腕は一流でだが、博打好きが高じて借金を抱えている。家へ帰ると女房のお兼が娘のお久が昨夜から帰らないと泣いている。吉原の女将から連絡があり、娘を預かっている。借金分の50両を貸すから、真面目に働いて大晦日に返すよう言われる。50両を懐に吾妻橋に差し掛かると、50両を掏られて川へ飛び込もうとしている大店の奉公人の若い男(文七)の出会い50両をくれてしまう人情話。


生志の口調には、時々師匠談志を思い出させるものがある。アンチ談志の生志自身は気付いていないかもしれないが、長い修行時代に、師匠談志から自然に身についたのものではなかろうか。

生志の「手ぬぐい」は、高座であれば、財布やお札などの落語の小道具として、使われるだろう。が、わが家では風呂に使うのはもったいないし、さあーて、台所の入口の暖簾としてでも使おうか。

 

 

2016.10.03

さあー、ワインだ!かわさきジャズ

Img_0012

「さあー、ビールだ、ビールだ!」と2時間のお話しと演奏を終えてホットした仙波清彦は、叫びながら退場。

いよいよ11月から、ジャズのお祭り「かわさきジャズ2016年」が始まるが、その前哨戦で、ジャズを楽しく学ぶ‘ジャズ・アカデミー2016’の全5回の受講生に、夫婦で当選。
初回は、仙波清彦の「他民族とのコラボレイション、音楽に国境ありまくり!?」で、会場のミューザ川崎の市民交流室は、100人ほどの聴衆で満席。

仙波 清彦は、伝統邦楽(邦楽囃子方家元の長男)の出身ながら、ジャンルをこえて世界を舞台に活躍するパーカッショニスト(打楽器奏者)。小鼓を持った61才のおじいちゃんが、熟年の女性2人とともに出てくる。一人は洋装のバヨリ二スト高橋 香織、もう一人は太鼓を抱えた和装で梅屋 巴。ヴァイオリンでビィバディーの「四季の夏」を演奏するのに合わせて小鼓と太鼓が打たれる。違和感なく和洋が混じりあう。
家人が、ヴァイオリニストの高橋 香織は、仙波 清彦の奥さんよと囁く。男女関係に妙に詳しい。

仙波 清彦は、役に立たない、どうでもいい話だからと前置きして、伝統邦楽の雅楽、能、歌舞伎の音楽から話し出す。そしてアフリカ、中近東、南米、中国、韓国など、いままで訪れてコラボレイションした世界各国の音楽の特徴を、息もつかさず話し続ける。
顔がマシュマロのように、ぼんやりしたおじいさんが、20才代の若者に見えてくるほど情熱的。話には、ジャズのジャの字も出てこないが、ざっくばらんで、束縛のない、自由なジャズ的な音楽の世界で生きてきた自由人だなあ、仙波 清彦は、と感じる。

そりゃあ、本業の音楽じゃなくて、お話しで聴衆を引きつけるには、大変な準備と巨大なエネルギーがいっただろう。音楽の世界にすっぽりはまって至福の2時間を家人と過ごす。そりゃ仙波先生、やり遂げた後は、きゅーっと冷えたビールを飲みたくはなるだろうさ。

先日、福祉団体の半日の勉強会を終えた夕方に、10名ほどの出席者への世話役として、ホットして、心の中で「さあー、ワインだ、ワインだ!」と叫んで、スーパーの安ワインを一本ぶら下げて帰宅した。

« September 2016 | Main | November 2016 »

June 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ