2018.08.10

千葉のなし

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千葉の‘なし’(梨)が、段ボールで届く。毎年、この時期になると、息子の嫁の実家(千葉)から、とれたてほやほやの房総の豊かな大地の恵みが送られてくる。

段ボールには、 品種名
幸水、等級秀、量目5kgと印刷されている。千葉は、‘なし’の日本一の生産地。

さっそく家人が切り分けてくれた一片を、少し塩をかけて、そっとかむと、さくっとした歯ごたえで、柔らかく、みずみずしい温和な甘さが口中に広がる。

過日、家人が果物屋さんから、最後の一つだからとすすめられて買ったマンゴウも、深みのある、とろりとした甘さにうっとりしたものだが、これは南国の味。こちら千葉の幸水は、やさしい和の味。

西日本は大雨で、ミカン畑の山が崩れて収穫不能の悲惨なニュースなどを聞きくが、幸いにも千葉は台風にも合わず、こんなに立派に生育したのをいただけるのは、誠にめでたいこと。

とりわけ、今年の、この酷暑のなかで、千葉の‘なし’食べられるのは、嫁の実家から贈られた心温まる恵み。嫁は、息子を何時も大切にしているが、毎年‘なし’が届くたびに、良い嫁を貰ったなあ~と、思い起こす。幸水は、日持ちしないとのこと、せっせといただく。

2018.08.07

タイムフリーで村上RADIO

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ハルキストとして、これは、絶対、聞き逃せないなあ。村上春樹がラジオのディスクジョッキーとして、初めて、音楽をかけながら語ると、新聞に予告。85日にTOKYO FMで放送すると。

「村上RADIO  RAN & SONGS」(~僕が走っているとき、聴いている音楽 by 村上春樹~) を、でも、聞き逃す。
パソコンのソフト・radiko(ラジコ)で、
タイムフリー聴取機能を使えば、過去1週間以内に放送された番組を聴くことができると。

村上RADIOは、こんなふうに始まる。『こんばんは、村上春樹です。ラジオに出演するのは今回が初めてなので、僕の声を初めて聴いたという方もきっとたくさんいらっしゃると思います。始めまして。この番組は、僕の好きな曲をかけて、曲と曲との間に少しおしゃべりもします。リスナーからいただいた質問にもお答えして、皆さんと一緒に楽しくひと時を過ごせればと思います。~』低音で、知的で落ち着いた話し方は、やはり魅力的な作家だなあ。

音楽と音楽との間の村上春樹自身のことについてのお話しは、いままで、エッセイ―や著書などで、紹介されていて、知っていることが多い。
「フルマラソン年一回は走るほど、走るのが好き、ジョギングしながらipodで音楽を聴く」、

「小説家は、2時間も3時間も机に座る。下半身が丈夫で、安定しなければ続かない。で走る。」、
「ジャズが好きで、若い頃、店を経営していた。なろうと思わなかった小説家になったが、誰かのお手本はない。で、僕の小説は、多分好きなジャズのインプロヴァイゼーション(即興)、リズム、ハーモニーから影響を受けている」などと。

今まで、語られてこなかった、少し面白い話しも。読者からの質問コーナーで、歌手の坂本美雨が問いかける。
‘バンドを持ったらどんなネーミング?’「持ちたいと思わないが、昔、バンド名を付けてくれと頼まれ、‘アース渦巻&ファイアー’と言って、いやがられた」、
’自分の葬式の時にはどんな音楽をかけたいか?マイウエイなんかどうか’「自分の場合、曲は浮かばない。マイウエイは、重苦しい感じで好きな曲ではない。ただし、アネサ・フランクリンのマイウエイは良い」などと。


タイムフリーの村上RADIOの聴取可能の期間は、88日11:24だと。さあー、もう一回聴くとしよう。

 

 

2018.08.03

探偵沢崎

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まだ寒い今年の初めに新聞広告で、寡作の作家、原尞が新作「それまでの明日」(第五作)を発表すると。

14年ぶりのハードボイルド最新作で、おなじみの探偵沢崎の登場するシリーズものと。72才原尞は、30年間で長編は、全5作しか出していないと。こりゃあ、文庫本にもなっているし、全部読もう。

まず、第一作「夜は甦る」の本に挟んだしおり(レシート)には、買ったときの、2018.3.17.丸善(ラゾーナ川崎)と印字されている。中年の探偵沢崎の後を追い、のんびり読み進め、そして第四作「愚か者死すべし」のレシートには、買ったときの、2018.7.13.熊沢書店(鶴見駅ビル・シャル)と。

探偵沢崎は、新宿西口の超高層ビル群が望まれる、ぼろビル2階の「渡辺探偵事務所」で、元の雇い主渡辺は失踪しているため、沢崎一人で営業。どんなにお金を積まれても、気に入らない依頼は受けない。
沢崎は、米作家レイモンドチャンドラーのハードボイルド小説に登場する、おなじみの探偵フィリップ・マーロウのように、粋なセリフは吐くわけじゃないが、同じ捜査に当たる刑事ややくざ者には、妥協しないで毅然と接する。

探偵フィリップ・マーロウは、
作中のヒロインから、「あなたの様に強い人が、どうしてそんなに優しくなれるの?」と問われて、「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」と気障。

沢崎は、「~私のように人生の折り返し点にさしかった人間なら誰しも、‘きびしくなれなかったら、いきてこられなかったろう、やさしくなれなかったら、生きる資格はないだろう’という、誰に確かめようもない問いを心に抱いているものだ~」と。

猛暑の中、それじゃあ、これから、
新作「それまでの明日」(第五作)で、探偵沢崎に会いに行くとしよう。本のしおりのレシートは、2018.8.熊沢書店かなあ。

 

2018.08.01

やみくろ

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オウムの13人の死刑が執行されたことについて、村上春樹氏が毎日新聞に、寄稿していることを、ネットで知る。ただしネットでは読めるのは途中まで。早速、コンビニへ新聞を買いに。

「胸の中の鈍いおもり」、「事件は終わっていない」というタイトルで、3つほどのことを述べている。

一つは、‘刑の執行への複雑な思い’死刑制度には反対だが、多くのオウムの被害者へインタビューした、ノンフィクション作品「アンダーグラウンド」を自ら読み返し、遺族の憎しみの深さを改めて知ると、反対と公言できない。

二つは、‘裁判での印象’遺族感情は、極刑を望む、死刑はもういい、など様々。裁判員は、このそれぞれの遺族の感情により、死刑かどうか、一人の命が左右されることの重大性に悩むだろう。その決定は、はたして公正だろうか。

公平で丁寧な裁判官だなと思う人はいた。しかし裁判官、検察官には、この人は世間的常識が欠落しているのではないかと思う人がいた。
こんな裁判にかけられて裁かれるなら、罪なんて絶対おかせないと。

そして、三つは、‘残された課題’13人の集団処刑が正しかったのか。事件を強引に幕引きにし、死刑制度を恒常的なものにしようとする思惑は、許されない。

この村上寄稿を読んで、最も印象的に残ったこと。
死刑囚の一人、林泰男の小柄な母は、法廷には常に来ていて、静かにじっと息子を見ていた。が、判決の日には、姿が見当たらない。おそらく息子に極刑が下されるのに耐えられなかったのだろうと。
子が犯罪者だろうが、障害者だろうが、親が子を思う気持ちは、変わらないんだなあ~と。

村上作品で、
長編「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」に、魔物「やみくろ」が出てくる。東京の地下に住む邪悪な魔物、地下鉄から出現する「やみくろ」に、主人公は追跡され、地下鉄から危うく逃れる。
オウムの13人は、この魔物の世界を覗きに行き、呑み込まれてしまったのだろうか。

 

2018.07.28

JTB旅行券

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金券ショップにJTB旅行券、1万+1千×3=1万3千円分を売りたいと狭い窓口に現れたオヤジに渡す。お-これは、ずいぶん古いもんですね、でも有効ですと言って、1万円で買うと。

家で書類整理をしていた家人が、こんなものが出てきたと。ずーっと昔、簡保保険の関係で貰ったものだろうと。まだ使えるなら父ちゃんへプレゼントすると。JTBに聞くと、もちろん有効で、旅行に使えると。

旅行の計画があるじゃ無し、ほとんど行ったことのないのだが、金券ショップは、間口1間ほどの怪しげな薄暗い小さな店。相場が分からないので店のオヤジの言い値でOK、すると、オヤジは『切手とダイアモンド指輪があれば、売り時です。家にないですか?』と。

切手は、郵政民営化?で、値段が上がっている。ダイアモンドは、ロシアでダイヤモンド大鉱脈?が発見されたから、これからは値段が下がるから今が売り時と。インターネットで調べればわかると。

ネットで検索するが、現在、ロシアは世界のダイアモンド生産量の25%で世界一だ、の情報はあるが、価格暴落のニュースは見当たらない。なにやらよく分からない。この頃、終活ではあるまいが、やたら書類やらを整理し始めた家人に、怪しげなオヤジに切手、ダイヤモンドはある?と尋ねられたと言うと、そんな趣味はなく、持っていないと。なによりオヤジの話しは怪しげ。

 

2018.07.23

世界が変わるルーペ

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家人が通販雑誌を見ながら、『老眼鏡をかけているんだけど、最近、新聞の細かい字が見えにくい。このめがね型拡大鏡は、字が大きくなって見えるし、老眼鏡の上に重ねて使えるようだし、買おうかなあ~』と。いいじゃないのと賛成。

最近のTVコマーシャルの、めがね型拡大鏡の宣伝で、単純で分かりやすく、ついツッコミを入れたくなるようで、最後まで見てしまうのがある。

登場する演技派の渡辺謙と素人っぽい演技の菊川怜の対比が絶妙。『世の中の文字は小さすぎて読めな~い!~』と渡辺謙が、書類を持ちながら、舞台上のミュージカル俳優のように、うろついて、絶叫。

Hルーペ(めがね型拡大鏡)のTVコマーシャルには、たかが文字が小さくて読めないだけで、こんな大声出して、こんなオーバーアクションをするのか~と、ついつい見入ってしまう。字が小さくて読めないのは、老眼の人だけだろうに、世の中の人全部が、読めないかのように聞こえる。

『新聞も企画書も小さすぎて読めな~い!~』と、また叫んで書類を腹立たしそうに投げ捨てる。なにも投げ捨てることはあるまいに。もし上司なら、企画書なんか、大きい文字にしろと言えばいいじゃないか。

Hルーペをかけると、世界は変わる。大きく見えちゃう!』文字は大きくなるだろうが、どう世界が変わるのよ。
すると、今度はミニスカートの菊川怜が、渡辺謙がそっと台の上に置いたHルーペをお尻で踏んづけるが、壊れない。『Hルーペは、凄い、大好き!』菊川怜は、精一杯努力した演技で、お色気たっぷりに、両手でハートマークを作り、それも不ぞろいに不器用に突き出す。眼鏡だから、ふつう粗雑には扱わないだろうし、そんなに丈夫である必要もあるまいに。多分、この宣伝が効いて、このHルーペは売れているのだろう。

家人は、買っためがね型拡大鏡をしばらくは使っていたが、着脱が面倒なのか、今は引き出しにしまわれたまま。

 

 

 

 

2018.07.20

世話役

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月1回の福祉団体の世話役会議にはジジ、ババが8人ほど集まる。

司会A氏は、議題の順番を飛ばすは、説明資料の持参を忘れるは、で、俺は最近おかしくてねえ、よく忘れるんだよう~と嘆く。
B氏は、ある世話役の説明や発言が終わると必ず、え~、なになに?と確認を求める。隣席のババが、聴いてないの、又かあ~と、あきれ顔で要点を耳打ちする羽目になる。
C氏は、薬は効かないやら、医療への不信など、自説をしつこく主張、他の人が同調しないのがおかしいと頑固。

ボケの始まった老人グループだが、まだボケのこない人が巧みにフォローして運営している。しかし、もう世代交代、皆、もっと若い人が後継になって呉れないかと切望している。

政治の世界では、もっと強く世代交代が求められるだろう。政治のいい加減さが目に余る。今回の西日本の大雨予兆の日に、首相のお仲間連が、酒盛りで真赤な顔をフェイスブックにさらす。それを、副総理は、飲み会はコミュニケーションで必要なこと、問題視する方がおかしいと擁護。あんたの方がおかしい。

カジノ法で国が賭博を推奨。賭博中毒にならないよう健康法を作るから大丈夫と。タバコを売って、健康に注意しようという、マッチ、ポンプのいい加減さと一緒。最初からタバコを売らなきゃいいだけ。

参議院議員の定数を6つ増やすと。議員も身を切る改革をしなくちゃあ、人口も減ってくるので減らそうやではなかったのか。自民の責任者は、増員は緊急避難だあ~、特に自分の地元選挙区では増やさなければならないから、断固、法律を通すと。どこを向いて政治をしているのか。

政界では、TVで観る限り、外見は立派な顔をしたジジ、ババが揃っている。だが、国民の世話役、
国民目線の政治家は少ない。ボケた政治家の一掃が必要だろう。

 

2018.07.17

相模原のスイカ

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『相模原から来た八百屋です。採れたて野菜を届けに来ました』と言いながらマンションの玄関に横付けの高級セダン・トヨタクラウンから降りた立った、友人O氏は、赤銅色に日焼けした顔からサングラスを外す。

連日続く酷暑の熱風のなか、汗だくで、車のトランクからスイカ、トマト、キューリ、白ナス、インゲンを取りだす。

友人O氏は、もとはトヨタのセールスマン、そこをリタイアした後に産業カウンセラーの勉強を一緒にやった仲間。資格を活かして職業相談の仕事を終えて、今は趣味で相模川の河川敷の畑で野菜を育てる農耕生活。

年数回、とれとれの野菜を宅急便で送ってくれる。今回はスイカもあるし、車の移動八百屋さんをやる、これから1時間ほどで着くから、待っていろとの電話。
家に運んだ後に、冷たい飲み物があるから寄ってくれと家人と一緒にすすめるが、奥さんを迎えに行かなければならないからと固辞。

人づきあいは、話し好きで人情たっぷりだが、今日は、夕食の時間に差し掛かっているのが迷惑をかけると思ってか、さっとトヨタ・クラウンに乗る。いつもシャイな好漢。

巨大なスイカを2つに割るが、さーて、夫婦2人じゃ食べきれない、冷蔵庫にも入りきれない。同じマンションの家人の友人宅には、娘夫婦がお盆で帰省しているはずと家人は気付く。半分をおすそ分けで、喜ばれる。

冷蔵庫の残り半分は、汗だくで届けてくれた相模原の移動八百屋のO氏に感謝しながら、少しずつ、塩をかけていただこう。

 

2018.07.12

100の砂の中から

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スペインのテニスプレーヤーのラファエル・ナダルを‘ラファ―’と呼ぶご夫人の熱狂的フアンが多い。

テニスの試合では、試合を終えると、普通は、お互いネットに歩み寄り握手するのだが、その時、ラファエル・ナダルはネットをまたぎ、相手コートへ入り、横たわるデルポトロに歩み寄る。
そして、おーいよく闘ったなお~と互いの健闘を讃えあうように抱き合う。ナダルは少しだけ表情を緩める。

全英ウインブルドンのナダル対デルポトロの準々決勝は、4時間近くのフルセットで、どちらが勝つか分からない死闘。ナダルは、いつものように鉄仮面で、少しも表情を緩めることなく戦い、僅差でデルポトロを下す。
後半はお互い芝に足を滑らせ、転倒して、横たわり、すぐには立ち上がれないほど体力を消耗。ナダルが決めた最後の一球に、デルポトロは、もうダメ限界だ、立っていられないと、コートに横たわってしまった。

ナダルがいつも浮かべる、人生のすべての苦痛を引き受けてしまったというような苦しそうな表情には、いつも、ひきつけられ、ステキだなあ~と思う。100の砂の中から、輝く一粒のガラス球を見つけた時のように。残念、錦織は負けてしまったが、準決勝、決勝のナダルの苦悶の顔をまた観る楽しみがある。ラファ!がんばれ。

2018.07.09

親の思い

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親が子を思う気持ちは、昔も今も変わらない。と言うが、無抵抗の幼子を殺す、耳を覆いたくなるような事件には、暗い気分になる。
文科省の役人が、自分の立場を利用して、東京医大へ補助金を出す代わりに、息子を点数加算で不正入学させた贈収賄事件も、酷いものだ。

はるか昔に亡くなった父に、小学生6年の頃、家が引っ越ししたため、学区の関係で皆が行く中学へ通えないのは嫌だあ~とわがまま。すると父は区役所行って、‘キリュウ’の手続きをしてきたと言って、バカ息子が通えるようにしてくれた。いまでも‘キリュウ’の言葉が耳に残る、意味は分からないが。

ろくに勉強をしなかった大学生で、就職活動中、何社も落ちてガッカリしていると、父は西武百貨店の役員に、遠い親戚がいるので、口利きを頼もうかと。さすがに大人になっていたので、断ったが。親が息子を思う小さな不正だったんだなあ。

東京医大に入学した息子は、不正を知って、さぞやびっくりし、嘆いているだろう。
親が良かれと思ったことも、子供の仇(害悪)になることがある。

森友、加計問題では、国の責任者を必死で守るために、役人が嘘を言い、公文書を改ざんしただろうことは、分かっているのだが、犯罪にもならず、深い霧の中。しかし、この文科省の贈賄事件は、親が大学と不正をしたという構図は、極めてわかりやすく、なぜかすっきりと感じるのは、森友、加計問題の深い闇と比べるからだろうか。

 

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