2018.07.17

相模原のスイカ

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『相模原から来た八百屋です。採れたて野菜を届けに来ました』と言いながらマンションの玄関に横付けの高級セダン・トヨタクラウンから降りた立った、友人O氏は、赤銅色に日焼けした顔からサングラスを外す。

連日続く酷暑の熱風のなか、汗だくで、車のトランクからスイカ、トマト、キューリ、白ナス、インゲンを取りだす。

友人O氏は、もとはトヨタのセールスマン、そこをリタイアした後に産業カウンセラーの勉強を一緒にやった仲間。資格を活かして職業相談の仕事を終えて、今は趣味で相模川の河川敷の畑で野菜を育てる農耕生活。

年数回、とれとれの野菜を宅急便で送ってくれる。今回はスイカもあるし、車の移動八百屋さんをやる、これから1時間ほどで着くから、待っていろとの電話。
家に運んだ後に、冷たい飲み物があるから寄ってくれと家人と一緒にすすめるが、奥さんを迎えに行かなければならないからと固辞。

人づきあいは、話し好きで人情たっぷりだが、今日は、夕食の時間に差し掛かっているのが迷惑をかけると思ってか、さっとトヨタ・クラウンに乗る。いつもシャイな好漢。

巨大なスイカを2つに割るが、さーて、夫婦2人じゃ食べきれない、冷蔵庫にも入りきれない。同じマンションの家人の友人宅には、娘夫婦がお盆で帰省しているはずと家人は気付く。半分をおすそ分けで、喜ばれる。

冷蔵庫の残り半分は、汗だくで届けてくれた相模原の移動八百屋のO氏に感謝しながら、少しずつ、塩をかけていただこう。

 

2018.07.12

100の砂の中から

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スペインのテニスプレーヤーのラファエル・ナダルを‘ラファ―’と呼ぶご夫人の熱狂的フアンが多い。

テニスの試合では、試合を終えると、普通は、お互いネットに歩み寄り握手するのだが、その時、ラファエル・ナダルはネットをまたぎ、相手コートへ入り、横たわるデルポトロに歩み寄る。
そして、おーいよく闘ったなお~と互いの健闘を讃えあうように抱き合う。ナダルは少しだけ表情を緩める。

全英ウインブルドンのナダル対デルポトロの準々決勝は、4時間近くのフルセットで、どちらが勝つか分からない死闘。ナダルは、いつものように鉄仮面で、少しも表情を緩めることなく戦い、僅差でデルポトロを下す。
後半はお互い芝に足を滑らせ、転倒して、横たわり、すぐには立ち上がれないほど体力を消耗。ナダルが決めた最後の一球に、デルポトロは、もうダメ限界だ、立っていられないと、コートに横たわってしまった。

ナダルがいつも浮かべる、人生のすべての苦痛を引き受けてしまったというような苦しそうな表情には、いつも、ひきつけられ、ステキだなあ~と思う。100の砂の中から、輝く一粒のガラス球を見つけた時のように。残念、錦織は負けてしまったが、準決勝、決勝のナダルの苦悶の顔をまた観る楽しみがある。ラファ!がんばれ。

2018.07.09

親の思い

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親が子を思う気持ちは、昔も今も変わらない。と言うが、無抵抗の幼子を殺す、耳を覆いたくなるような事件には、暗い気分になる。
文科省の役人が、自分の立場を利用して、東京医大へ補助金を出す代わりに、息子を点数加算で不正入学させた贈収賄事件も、酷いものだ。

はるか昔に亡くなった父に、小学生6年の頃、家が引っ越ししたため、学区の関係で皆が行く中学へ通えないのは嫌だあ~とわがまま。すると父は区役所行って、‘キリュウ’の手続きをしてきたと言って、バカ息子が通えるようにしてくれた。いまでも‘キリュウ’の言葉が耳に残る、意味は分からないが。

ろくに勉強をしなかった大学生で、就職活動中、何社も落ちてガッカリしていると、父は西武百貨店の役員に、遠い親戚がいるので、口利きを頼もうかと。さすがに大人になっていたので、断ったが。親が息子を思う小さな不正だったんだなあ。

東京医大に入学した息子は、不正を知って、さぞやびっくりし、嘆いているだろう。
親が良かれと思ったことも、子供の仇(害悪)になることがある。

森友、加計問題では、国の責任者を必死で守るために、役人が嘘を言い、公文書を改ざんしただろうことは、分かっているのだが、犯罪にもならず、深い霧の中。しかし、この文科省の贈賄事件は、親が大学と不正をしたという構図は、極めてわかりやすく、なぜかすっきりと感じるのは、森友、加計問題の深い闇と比べるからだろうか。

 

2018.07.06

ながらジャズ

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 洗濯機に汚れた衣類を入れるのは、家人がやる。仕上がったのを、ハンガーに取り付けてベランダへ干すのはオヤジがやる。かならずリビングに座ってCDでジャズを聴きながら。

友人(福祉団体)の縄文研究家のK氏が、‘縄文人とジャズとの共通するところは、その自由さとアドリブ(即興)だ!’‘高校生の時、サックスのジョン・コルトレーンの「至上の愛」に全身しびれ、ジャズの虜になった!’とおっしゃられるような深みのあるジャズフアンじゃないが。

創刊40年という長い歴史を持つ専門誌「ジャズ批評」(隔月刊)の7月号は特集「リー・モーガン生誕80年」で、いつものように後ろの頁から、ぺらぺらと読みはじめる。

編集後記に、ジャズ批評の発行人(社長)松坂妃呂子が85歳で永眠、松坂は最後の講演で、こんなことを言っていると紹介。『長生きをして現役を続けてこられたのは、ジャズを真実の音楽として聴いてきたから。いい音楽には力があります』

ジャズは好きだが、せいぜいYouTubeでジャズを聴きながらPCで作文やメールをやる、ながら族は、縄文研究者や松坂妃呂子さんの域に達するのは難しいなあ。

「ジャズ批評」特集のリー・モーガンは18歳でデビュー、スターダムに駆け上がった
天才トランペット奏者で、ジャズクラブで演奏中に妻に射殺されて33才で亡くなったと。昨年、ドキメンタリー映画「私が殺したリー・モーガン I CALLD HIM Morgan」が公開されたと。DVDを観よう。そして、YouTubeでリー・モーガンを聞くとしよう。 

 

 

2018.07.02

ディ・マリアの電気屋さん

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梅雨が明けて、一気に真夏、近所の電気屋さんへ、クーラーを取り付けてほしいと電話。
電気屋さんは、『分かりました。あの6畳の部屋ですね。』と、以前から洗濯機、換気扇の取替えやら、やって貰っているので、どこに何の家電があるか、全てお見通し。

数年前に息子が結婚して家を出た後の6畳の部屋を、寝室とPC室で使っているのだが、既に付いていたクーラーはガタが来て、またこの暑さに辟易して、交換しようと。

W杯の
アルゼンチン代表MFディ・マリア(30歳)似の痩身、猫背、悲しそうな顔で、電気屋さんは、クーラーのカタログを持参で、すぐ飛んで来る。

ディ・マリアは、かってスペインのリアルマドリードに所属し、クリスチャーノ・ロナウドの後ろで、いつも悲しそうな顔をしながら、走り回っていて地味にサポートしている処がなんだか好きだった。
今回のW杯の予選では、メッシ中心のアルゼンチンは敗退してしまったが、久し振りに見るディ・マリアは強烈なミドルシュートを1本決めていたっけ、それも悲しい顔で。
電気屋さんは、ディ・マリアに似ているからと言って、決してフアンじゃないが。

7年ほど使った傾斜ドラム式洗濯機が水漏れしたので、ディ・マリオの電気屋さんに、見てもらうと、こりやあ~寿命です、買い替えで~すと判定。おいおい、まだよく洗えるし、頑丈だし、それはないだろうと、洗濯用洗浄剤を投入してみると、回復。新品を買わせようとするところ、好きじゃないなあ。

でも、クーラー取り付けは、翌日、汗だくで、速攻で完了、
それも悲しい顔で。そんなに悲しいことがあるわけじゃないだろうに、たぶん。小回りが利くところが近所の電気屋さんのいいところ。

 

2018.06.29

スマホおばさん

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ポーランドには負けたが、イエローカードの差で、日本サムライ・ブルーは、からくも決勝リーグへ進出、まずはめでたい、楽しみが残った。

W杯の結果、天気予報、美味しいお店など、スマホを、さっと指でこすれば、なんでも知ることが出来る。福祉団体の仲間でも、なんでも答えちゃおう、知っていることは、なんでも教えちゃおうというスマホおばさんがいる。

家族同士の体験を語り合う勉強会でも、病気に対する薬や家族の対応など、答えの分からない、正解のない問題について、断固、自己主張を繰り返す。

朝日新聞の文化欄に、学者、ミュージシャン、作家が、日替わりで書くコラムが面白い。
文化人類学で、エチオピアや中東をフィールドに研究している松村圭一郎氏(岡山大学文学部教員)の記事を、このスマホおばさんへ進呈したい。
『~授業では自分がエチオピアでやって来た研究のことはほとんどはなさない。今知りたい課題を勉強しながら話すことが多い。大学は、何かを知っている人が知らない人に教える場ではない。教師と学生が共に学び考えながら、答えのわかっていない問をわかろうと追究する場だ。~』

知らないことは、自宅PCのインターネットで検索するだけで、充分と思うジジイは、外出先で、さっと指でこするスマホは便利だが不要。ただ膨大な知識に頭を占領されて、ゆったりと考えることが出来なくなるのを憂えるだけ。今年の秋の勉強会で、スマホおばさんと同席するのを楽しみにしていたが、都合で参加できないのが残念。

 

 

 

 

 

2018.06.25

蓮の花の笑顔

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家から10分程の公園・馬場花木園へ散歩して訪れた時、池のほとりにしゃがみながら、蓮の花を、デジカメで撮っていると、後ろで、やはり一眼レフを向けている老人がいる。

『綺麗ですねえ~』と声をかけると、うなずきながら老人は、『もう昼過ぎだから花はしぼんでしまったが、朝の咲き始めが綺麗。行田(埼玉県古代ハス)には毎年行っていたが、もう車の免許を返納してしまったんでね~』と。

小太りで、背の小さな老人は、少しシミのある褐色の丸顔に、柔和で優しい微笑みを浮かべている。こういう温和な高齢の老人を、たまに見かけ、ホッとすることがある。
ふと、もう亡くなって何年もたつ家人の父上(義父)の笑顔を思い出す。

家人を嫁に貰いに、緊張して東京の実家を訪れると、小太りで、背の小さな老人が、柔和な笑顔で迎えてくれる。義父は老人ホームで100才近くまで生きて、天寿を全うされたが、若い頃は、学歴は無いが、優れた技術で一眼レフカメラの開発をした職人で、役員までつとめ、既に引退していた。

嫁を貰うセリフは、たしか、本塁打は打てないが、確実に何本も安打を打つように努めるというような、考えてきた気障なセリフを言ったような。嫁よ、許せよ、ずーっと、まともな安打を打つことも出来ずに、ジジイになってしまったが。
すると義父は、無言で碁盤を廊下に持ち出して、まあ一局やろうかと、蓮の花のような柔和な笑顔を浮かべるのだった。

池で後ろに立つ一眼レフの老人に、『蓮の花は、早朝に咲く時には、‘ポン’と音を出すそうですね』と言うと、『さーて、聴いたことはないね~』と笑顔で否定。首から下げた一眼レフは、義父が開発したメーカーのものかどうか、確かめることはできなかった。

 

2018.06.22

攻めるんだよう!

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勝負は、何が起こるか分からない。強いものが、必ず勝つわけじゃ無い。

『どお~、日本は勝っている?』と家人が、湯上りのパジャマ姿で、部屋へ覗きに来る。
W 杯初戦の日本対コロンビア戦の前半は、香川のキックでラッキーな1点を入れ、その後、1点を入れられ追いつかれ同点。ここまでは、リビングの大型テレビで観ていたが、後半はハメス・ロドリゲス、ファルカオがいる強豪コロンビアには、とても勝てないだろうと、自室のベッドで横になりながら、PCのテレビを観ることにしようと。

なんと後半、大迫が入れて2対1。ひょっとするとこのまま勝てるじゃなかろうか、守り切れよ!早く時間が過ぎろと祈る。ロスタイム5分。『長いなあ~、日本は守るんじゃなく、攻めるんだあー』とベッドサイドに座った家人は、洗髪したばかりの頭を振りながら絶叫。

大相撲の横綱白鵬は、栃ノ心に25連勝で負けなしだったが、夏場所では、大関栃ノ心に完敗。めきめきと怪力で強くなった栃ノ心が勝つのは、予測できた。が、今回の日本の勝利は、十両が横綱に勝ったようなもの。

次戦はセネガル、皆抜群の運動能力を持っていて、とても勝てないだろう。が、勝負は、何が起こるか分からない。また、家人が風呂上がりの洗髪を振りながら、『守るんじゃない!攻めるんだよう!』と絶叫するようになれば、日本は勝つかもしれない。

 

2018.06.19

またまたホームページ

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『ホームページが開けたよ!私の名前が出ているよ!』と福祉団体の会長から、嬉しそうな電話がある。

福祉団体のホームページ(HP)を作ろうと、ただし費用をかけずで、となって、なんの知識のないまま、ブログが作れるんだから、少し努力すれば出来るだろうと、無謀にも引き受けてしまう。NOと言わず、とりあえず、なんでもYESと引き受ける安直な男。

そこからが苦難の始まり。数ある無料ソフトの中から、選べる画面のデザインが豊富で、編集も簡単だからとA社を選択。写真、文字の挿入やら、添付データーの取り込みやら、四苦八苦。やっと出来たHPだが、検索エンジンに認識して貰わなければインターネットで見てもらえないとのことで、買ってきたテキストと首っきりで、設定し、Gooleに登録。検索結果の上位に表示されるようSEO対策なるものもやる。

いよいよ最終段階の「公開」のボタンを、喜び勇んで、押すが、契約しているプロバイダーのNIFTYで検索をすれども、全く出てこない。1か月前の福祉団体の会合では、もうHPを見ることが出来るよと自慢げに宣言した。
A社の質問コーナーを覗くと、見ることが出来るまで1~3ヵ月かかると。この忙しい世の中、そんなにかかるんかい?はたして、本当に公開されているんかい?と疑念ばかり。

会長からの開通連絡に、直ちにNIFTYで検索するが、なお開かない。念のためGooleで検索すると開くではないか。画面下のフッターには、HP連絡先として会長の電話番号と名前が、しっかり載っている。5月末に公開ボタンを押してから、1か月未満で開通。嬉しくて何回も繰り返しHPを開いてしまう。

それにしても、なぜNIFTYでは開かないのだろうか。また試みることが一つ増えた。

 

2018.06.15

3冊まとめ買い

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本を買う時には、自宅の最寄り駅のJR鶴見駅ビルの本屋さんまで出かける。2店ある本屋さんは、小さいので、求める本が無い時には、一駅隣の川崎の丸善まで行く。

今回まとめて買いで、新書と文庫の3冊。
「日本統治下の朝鮮」(木村光彦著)、「愚か者死すべし」(原尞著)、「ギケイキ」(町田康著)

6月12日にシンガポールで‘ちびのロケットマン(金正恩)’と‘アメリカの老いぼれ’(トランプ)とが米朝会談を行ったが、北朝鮮の隣国の日本の存在は影が薄く、日本が登場するのは、「拉致問題」だけ。
日本は、北朝鮮に対して戦後の賠償をしなければならないやら、いやその必要はないやら、の意見をよく聞くが。戦前は、日本が統治していたという浅い歴史は知っているが、はたしてどうなのよと、手に取ったのが、この「日本統治下の朝鮮」。

本の帯(解説)には、こんなことが書かれている。『~日帝36年のもう一つの真実。1910年から1945年(終戦)まで、帝国日本の植民地となった朝鮮、その統治は、政治的には弾圧、経済的には搾取・貧困化という言葉で語られてきた。~』
「拉致問題」、よその国に頼むんじゃなくて、一国の責任者なら、自分が人質になってでも、返せと言いにいかなきゃあ。

「愚か者死すべし」は、著者の原尞に、今、はまっている。数年に一作発表する寡作のハードボイルド小説家。探偵沢崎の登場する数冊の小説を読破中。

「ギケイキ」の著者町田康は、昔「告白」を読み、どこかゆったり感のある文体に魅せられたもの。今回、古典の「義経記」を面白く読ませてくれるだろう。感想は、またで。

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